9日午前 0時30分

交替でコクピットに出る 艇長 工藤 山田で頑張っている。今度は工藤がキャビンヘ、相変わらずシケは続いている 風12メーター波も3,5〜4メーター位と思われる。宗谷海峡まっただ中である 山田もコクピットでうとうとしている

もちろん今の状況は波に突っ込むとデッキの上を海水が通り過ぎて行く状況で、舵の切り方を間違うとバウが波に激しく叩き付ける しかしこの風と波の中ヨットは非常に強い普通の船ではこうは行かないだろう

この闇のなかワッチ交替を繰り返しながら シケの海を紋別へ向け走らせている単純な繰り返しではあるが 気を抜く事は出来ない。もう少しのしんぼうだ


暖かいスープで体を温める

3時 宗谷海峡を越えるころシケもいくらかおさまって来た。峠は越えたのだろう

夜が明け 波、風、雨ともにおさまる方向なので一安心


アマチュア無線で交信中

6時すぎ留守番役の兄がこちらを無線で呼んでいる 応答するがこちらのは届かないようである。7時には交信出来 心配したぞと言う 、昨日の夜8時の定時交信は距離からいっても交信は無理とおもわれるが、低気圧の情報を伝えようと夜も朝も アンテナと無線機を持って大山まで行き そこからだいぶ呼び続けてくれていたそうである。感謝!

次回の時はもっと連絡をとれるようにしないとダメだな、さらに 待っている方が心配だ、もう留守番は絶対しない、俺も行くと言っている。紋別に着くころは薄日もさす暖かい天気になっていた。午後1時18分ガリンコ号の横に接岸まだ上陸しないようにと税関の人から言われ出迎えの人たちから おかえり、ご苦労さんの声をかけていただき 帰ってきたんだなと思う。

感想

コルサコフ〜 紋別間の国際航海を実現できたのは、紋別市、国際交流課、国際交流委員会、民友新聞者、等関係各位そして紋別ヨット協会会長 畑中正義様、副会長若沢勝彦様皆々様のご協力、ご支援があればこそ実現出来たと思います。大変有難うございました。国際航海は私たちのあこがれでもあり夢でもありました。そして姉妹都市交流こんな素晴らしい事が一度に出来てしまう とてもぜいたくな航海にも思えます。

最初ぼく達に国際交流等という事が出来るだろうかと思っていました、でもいざコルサコフに着くと そんな事を考える間もなくアッという間の3日間でとても楽しくお互いの心を出しあいながらごく自然に友好交流が出来たと思います。

そしてこの航海 行きはヨイヨイ帰りもヨイヨイではなく私たちに ひとつの試練を与えてくれ、これがまた航海の醍醐味を味わせてくれたと思います。

また素晴らしい艇長、素晴らしい仲間に感謝!! 次もこのようなチャンスがあれば いつでもまたみんなと行きたいと思います。

最後まで見ていただき有難う御座います

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